「肩や首こりがひどい、毎日頭痛がする」
そんなツライ思いをしていませんか?
その痛みの原因は長時間のデスクワークや運動不足などからくる血流の停滞、さらに筋肉の緊張です。
血流をあげ、筋肉を柔軟にすることで、肩や首こり、さらに凝りからくる頭痛が楽になります。
肩や首こりから確実に解放されるストレッチにチャレンジしてください。毎日続けることで肩周りが軽くなります。
目次
肩・首こりとは
厳密に言うと、首こりと肩こりは凝っている筋肉が違います。
- 肩こり・・・肩甲骨、肩、首、腰近くまで広がる、僧帽筋という筋肉が凝り固まっている状態
- 首こり・・・後頭部から首の骨をつないでいる、後頭下筋群という筋肉が凝り固まっている状態
首こりは頭に近い首の根元が痛いのに対し、肩こりは肩に近い首の付け根が痛くなります。
この2つの筋肉は非常に近い位置にあるため、肩こりを感じている人の多くは首も凝っており、肩と首の両方の筋肉ほぐさないと、肩こりも首こりも改善することはできません。
肩・首こりの原因
肩や首のこりの原因は、筋肉の緊張によるものです。約5kgほどあると言われる頭を支えるために、首には常に負担がかかっています。
同じ姿勢ばかり長時間とることで、同じ筋肉ばかりが使われ緊張、また血流が悪化し筋肉がほぐれなくなってしまいます。
デスクワーク
長時間同じ姿勢でデスクワークを行うことで筋肉が緊張、血流が停滞してしまいます。
またデスクワークはうつむきがちな姿勢が多いため、首を支える筋肉にさらに負担がかかり、首こりが悪化、首に近い肩の血流も停滞し、さらに肩も凝るという悪循環になります。
さらにデスクワーク時の姿勢の悪さ、猫背などが原因で肩こりをさらにひどくしてしまいます。
長時間の移動
長時間の車の運転や移動、また電車通勤も肩こりや首こりの原因となります。
狭い空間で同じ姿勢を維持することで筋肉が硬直してしまうのです。また通勤電車の中で俯いて寝るも、凝りの原因となります。
スマホの見過ぎ
デスクワークと同じように、スマホを見る時の姿勢は首だけが前に出てうつむきがちです。
首に負担がかかり、さらに目以外の筋肉が全く動いていないため肩の筋肉も硬直、確実に首こり、肩こりの原因となっています。
運動不足
長時間のデスクワークや同じ姿勢をとっていても、定期的に運動して筋肉をほぐす、血流を上げるなどしていれば、肩こりや首こりはひどくなりません。
しかし、運動せずに筋肉を動かさない、血流も上がらないままでは筋肉は常に緊張したまま、凝ったままの状態が維持されてしまうのです。
極度の緊張
人間の体は緊張状態になると交感神経が活発になり、血管が収縮します。すると血流が停滞し、筋肉が固くなり始めます。そのためストレスも肩こりや首こりの原因です。
さらにストレスを感じると脳内で痛みを抑える機能が低下、常に「肩と首が痛い……」と感じていると、さらに痛みを感じやすくなり、痛みの悪循環となってしまいます。
肩・首こりが原因で神経痛や頭痛になるかも!?
首や肩のこりは筋肉が緊張し血流が停滞している状態です。そのため肩、首から繋がる頭への血流も停滞、血管も収縮し老廃物が排出されず、頭痛の原因となってしまいます。
さらにあまりにもひどい首こり、肩こり放置しておくと、頭の後ろにある神経を圧迫、後頭神経痛を引き起こす場合もあります。
- 耳の後ろが痛い
- ピリッと電気が走るような痛みを首の後ろに感じることがある
- 首の後ろがチクチク、ズキズキ痛い
このような症状を感じたら、後頭神経痛の可能性があります。今すぐに首、肩の筋肉はほぐさなくてはいけません。
肩・首こりを解消するストレッチ
ここで簡単にできる、首と肩の筋肉をほぐすストレッチをチェックしてみましょう。
背中手繋ぎストレッチ
丸まった背中や、固まった肩周りの筋肉をほぐすストレッチです。また背中につながる首の筋肉の血流も上がるため、首の筋肉の柔軟性もあがります。
- 背中で左右の手をつなぎ、そのまま10秒キープ。左右の手を入れ替えて同じことを行う。
- もし手が届かないようなら、タオルの端と端をもってストレッチ。少しづつタオルをつかみながら距離を縮められるように行う。
日常的に習慣にしていると、しっかり背中で握手できるようになります。
肩甲骨ほぐし運動
肩甲骨を動かすことで肩こりの原因となる、 僧帽筋という筋肉をほぐすことができます。
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STEP1片手を肩にのせる。
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STEP2肘で大きく円を描くように肩を前に30回まわす。
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STEP3次に反対側、うしろに30回まわす。
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STEP4手を肩にのせたまま、肘を床と平行に正面からうしろに動かす。30回行う。
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STEP5左右同じように行う。
肩甲骨が動いていることを感じながら行うとより効果的です。
背中伸ばし運動
背中全体の大きな筋肉を伸ばすことで肩、つながる首のコリを軽減します。
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STEP1背中を丸めて、胸の前で大きなボールを抱えるように手で輪を作る。
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STEP2組んだ手を前方に10秒押しながら、背中の筋肉の伸びを感じる。
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STEP3そのまま左側に体を傾け、背中の右側の筋肉が伸びている事を感じながら10秒ストレッチ。反対側も同じように行う。
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STEP4足を肩幅くらいに開き真っ直ぐたち、手を組み、手の甲を上に押し上げながら天井に向かって腕を伸ばす。そのまま背中の筋肉の伸びを感じながら10秒キープ。
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STEP5そのままゆっくり体を左側に倒し、10秒キープ。反対側も同じように行う。
背中の筋肉は自分で伸びを感じやすい部位です。筋肉が伸びている事を感じながら行うとより効果的です。
普段から意識できる対処法
肩や首のこりをストレッチで改善することも大切ですが、普段から筋肉を緊張させないことも大切です。
首や肩を冷やさない
寒くなると肩や首に力が入るように、冷えも肩こりや首こりには大敵です。冬はマフラーなどで防寒をする、また夏もエアコンなどで冷やさないようにしましょう。
夏でもタオルやガーゼなどを首周りに巻いておくと、冷えによる肩こりが予防できます。
またお風呂にゆっくり入って体を温め、血流を上げることも大切です。ぬるめのお湯にゆっくり入ることで体が温まるだけでなく、副交感神経が優位になり、リラックスし血管が拡張します。
適切な姿勢でデスクワークする
特に長時間デスクワークする場合は、姿勢に気をつけましょう。
- パソコン画面は目線が下になるようにセット
- パソコン画面は40cm以上離した位置から見る
- 椅子には深く腰掛け背筋をまっすぐ伸ばす
- デスクに肘を置いた時に、肘の角度が90°になるような椅子の高さにする
- しっかりと地面に足の裏をつける(つかない場合は台などを利用する)
- 1時間に1回、伸びなどをして筋肉の凝りを防ぐぐ
スマホを正しい姿勢でみる
スマホは出来る限りうつむかない姿勢で見るようにしましょう。
- スマホを持つ手を肘から手の甲まで一直線を維持する
- 反対側の手を手の甲が上に向くようにして、スマホを持つ手の肘と体の間に挟む
このような姿勢をとることで、スマホの位置が自然に上に上がり、目線も下がらず、姿勢もまっすぐになるはずです。
肩 首こり まとめ
首や肩のこり改善には、このようなことに気をつけてください。
- ストレッチを行う
- デスクワーク、スマホを見るときの姿勢に気をつける
- 首や肩周りを冷やさない
その他、運動不足やストレスも首や肩の痛みの原因になります。適度な運動やストレス解消にも気をつけましょう。